私は毎日同じような服を着ています。漫画の登場人物のような感じです。着心地が良いもの、デザインが好きなものは複数枚購入してそればかり着ます。洗濯していないと思われないよう色違いを選ぶことはあります。最近は暑いため3月から10月までTシャツを着ており、下はチノパン等を履きます。スカートは苦手なので履きません。メンズのようなファッションが好きな理由は動きやすいためです。
黒スカートの礼服を買うべきか悩んだ時期がありましたが、とりあえず様子を見ることにしました。私は今まで仕事関係の葬儀を経験したことがなく、葬儀となれば親類の家族葬のみです。私の親類はマナーに厳しい人はおらず、母は実父の葬儀でも当然のようにスカートを履かないタイプなので私も倣うことにしました。夫の葬儀も確かパンツスタイルでしたが責められることはありませんでした。私は良い親族に恵まれているのかもしれません。
服装から持ち物に至るまで私は流行を追うタイプではありませんが、好みはあるため何でもいいわけではないです。どれだけダサくても好きで着ています。若い頃はこれが結構負担でしたが、今はだいぶ楽になりました。皆くたびれたおばさんを視界に入れないからです。年を取るって最高だな! と思うことがあります。昔だって注目を浴びていたわけではないのですが、自意識過剰だったのでしょう。
私は化粧も嫌いなためマスクで顔を隠せる職場を好んで選んでいました。化粧が嫌いな理由は見た目が変わってしまうからです。「自分の顔はこれ」というセルフイメージがあるため、たとえ美しくなるとしても変わるのは嫌なのです。眉毛くらいは描きますが、睫毛にマスカラがついている感覚や肌に何か塗ってある感覚は不快です。ただメイク動画などは面白く感じて見たりしています。他人のメイクは好きですが、自分がやるのは嫌なのです。感覚過敏の影響もあると思います。
私はアクセサリーも苦手で時計、指輪、ネックレス等何もつけません。体に何か付いていたりぶら下がっていたりするのが苦手です。そのせいで結婚指輪も断りました。ドレスを着るのが嫌だったため結婚式をせず写真も撮りませんでした。こうした私の特性について夫の本心はわかりませんが、不満は言われませんでした。夫はつねづね「女に金はかけたくない」と発言しており、私は欲しい物が無いばかりか行きたい場所も食べたい物も無いため夫には都合が良かったようです。お互いそういう条件を出して付き合ったわけではないのですが、すごい偶然だなと思います。割れ鍋に綴じ蓋と言うと夫に叱られるかもしれませんが、私は夫に出会えて良かったと思っています。