娘の同担拒否

幼い頃娘が最も好きなキャラクターはアンパンマンでした。各地で行われるアンパンマンショーを調べて連れて行ったものです。きかんしゃトーマスも見ていましたし、仮面ライダーや戦隊ヒーローも見ていました。田舎にいたため映画館がなく、プリキュア映画を見るためだけに100km以上車を走らせたこともあります。幼稚園に入った頃にはアンパンマン、トーマスには見向きもしなくなり、お友達の影響でディズニープリンセスを好きになりました。女児向け特撮のガールズ戦士シリーズも好きで変身グッズを買わされたりしました。今は小学3年生なので衣装や変身グッズには興味を失い、もっぱらゲーム内のアバターを可愛くすることに課金したい様子です。つくづく子どもの関心は諸行無常だなと感じます。

 

今娘が熱心に見ているのはゲーム配信系YouTuberさんです。ゆっくり実況や自分の声で配信する人、常に数人はチェックしているようですが、その中でもある2人組実況者さんを熱心に応援していて、メンバーシップに加入したりグッズを購入したりしています。ただ娘は2人のうち1人しか好きではないのです。もう片方は要らないなどと言ったりします。

「そういうコメントはしないでね。2人だからこそ楽しく配信できてるんだよ。あなたが応援してる◯◯さんも相方がいるから頑張れるんだから」

「だって✕✕は卑怯な手を使って勝とうとするから嫌い」

「それは配信を面白くするためのキャラ付けだよ。仲が良いから一緒に活動してるんでしょ」

私はそう諭していますが、正直2人組の片方が嫌いという心理がよく分かりません。これに加えて娘は自分が推している◯◯さんを他人が応援するのも嫌います。スプラトゥーンで「◯◯ファン」などの名前を見ると露骨に敵意をむき出しにします。

「なんで嫌なの。◯◯さんのファンが多いのは良いことでしょ。再生数が増えれば◯◯さんも助かるし」

「私以外が◯◯様を応援するのは嫌」

私にはこれも理解できません。これが同担拒否というものでしょうか。◯◯さんの幸せを願うならシンプルにファンが増えるほうが良いと思うのですが……。

 

このグループは確かに◯◯さんファンのほうが多いようで「✕✕きらい」などのコメントに対して◯◯さん本人が「そういうこと言わないで」と注意したこともあります。私はそれを例に出して「◯◯さんが✕✕さんを必要としているんだから、それを否定するようなことは書いちゃダメだよ」と娘に説明しています。娘も◯◯さんに嫌われてブロックされるのは嫌なため、そういうことは書かないようです。

推しである◯◯さんのおかげで娘は熱心にデジタル絵を描いたり短い動画を作ったりしています。好きという気持ちは強い原動力になるものだと感じます。小学生の興味ですからいつか移ってしまうかもしれませんが、良い思い出になるように、御本人や他のファンの方への接し方を学んでほしいと思っています。